特集ハスキー5回目
ハスキー特集 第五回「ソフトシンセ化できるハードシンセ」
一回目はこちら、現代のシンセヒーロー1 「ハスキー」
二回目はこちら、スーパーソウの再ブーム
三回目はこちら、Roland特集
四回目はこちら、それでもN.I

質問者: DAW.COM
現代の最高のシンセマスターであるハスキーさんに
インタービューと同時に、サウンドの秘訣に迫ってみた。
シンセマスターとは、主に海外のバークリー音楽大学関連の
天才的なDAWクリエイターに与えられる称号だ。
シンセサイザーウィザードにも近い呼び名である。

その世界に通じる実力は、高度な教育によって磨かれた正真正銘の本物だ。
ほとんどの国内アーティストと一線を画す、それは一体どこから来るのだろう?
ソフトシンセ化できるハードシンセ
GLAMOROUS SKY - XCODE Rework -
ハスキー:NANAのトランス
DAW.COM:どう聴いても最高の出来ですね!!世界最高のリワーク!
これを否定できる人間はこの世にいないと思います
ハスキー:うん。
DAW.COM: 世界最高の天才音楽クリエイターです!!
特に、J-POPのようですが、しっかりトランス、ハードダンスしている
ところが
ハスキー:ハードダンスってそういう言葉もまだ知られてないけど
ハード風がちょっと混じった音楽であるよね。それらしきもの。
DAW.COM:中島美嘉ってどう見てもNANAですよね
ハスキー:そう、だってどう見たってNANAだよね(笑)
DAW.COM:これもJP-8080やV-STATIONで創られているのですか?
ハスキー:そうだね。特にV-STATIONは、まだまだ使える傑作シンセ。
NOVATIONのMIDI鍵盤のおまけで入手できるから
そのためだけに購入するのもいいんじゃないかな
ソフトが欲しいからハードを買う・・(笑
DAW.COM:それも面白い時代ですね
ソフトシンセ化できるハードシンセ
ハスキー:今回はソフトシンセ化できるハードシンセについて
DAW.COM:そうですね
ハスキー:結局、ソフトシンセの認知はまだまだだよね。
でもハードと同じものなら否定するのは無理だよね
DAW.COM:そうですね!
マルチ音源系
XV MOTIF → HalionSonic2,Sample Tank 3

ハスキー:Sample Tank 3。私もSample Tankいいと思うんだよね。
DAW.COM:FA-06やHyperSonicがあるのにですか?
ハスキー:うん、音源はやっぱり各社カラーが違うからね。
アメリカの音がする素敵な音源だよね
TRITON → PURITY
ハスキー:このPURITYが珍しいよね。TRITON taktileと合わせると
相性ばっちりだと思う
DAW.COM:まさにTRITONそっくりですね(笑)

ハスキー:そうだねTRITON taktileって面白くて、
タッチパッドがマウスとしても使用可能(笑)
DAW.COM:なるほどそれなら、TRITONのように PURITYを操作できますね!
Mach Five
ハスキー:意外にもパワーアップしていたMach Five
DAW.COM:いろいろな音源方式が採用されてますね
ハスキー:そうだね。これは新たに
ソフトシンセのマルチ音源の定番の一つになるかもね
ZAMPLER
ハスキー:なんだか凄いね
DAW.COM:これが無料・・
ハスキー:全部サウンドフォントなんだけど、それでも凄い。
サウンドフォント自体が少し見直されるそんな時期なのかも
DAW.COM:なるほど・・
FM音源系
DX7 → FM7、BLUE2
DAW.COM:BLUEですね
ハスキー:うん。FMやサブトラクティブとしても使える。
ウェーブシェイピングやフェーズディストーションで
倍音を手軽に増すことも出来る
DAW.COM:これって昔ハスキーさんがFM7でやってませんでしたか?
6オペレーターを、オシレーターとして使うという・・
ハスキー:そうだね。でもそれよりも分かりやすく似たようなことができる
シンセだってことだね
DX72FD → DUNE2
ハスキー:DXって定番だけど
DAW.COM:定番ですね。
ハスキー:いまとなっては日本ではあまり使われない(笑)
でも海外のトランス・プログレッシブハウスではFMサウンドは
多く使われてるんだよ
DAW.COM:たしかにそうですね。
ハスキー:DX7ⅡFDみたいなことをDUNE2でもできると思うよ。
期待のシンセ
DAW.COM:その他はどうですか?
ハスキー:Nemsis、SynthMasterなどもいいよね。DXとは大分違うけど
新たな個性のあるソフトシンセだね
ウェーブテーブル系
PPG Wave → PPG Wave 2.v
MicroWave XTk → WaveRunner Orange
ハスキー:PPGはそのまま実機を完全に移植した感じ
DAW.COM:何しろ同じメーカーですからね
ハスキー:そうだね(笑)とくにこれもデジタルシンセだから
ハードとそっくりそのまま同じ
DAW.COM:そうですね
ハスキー:あとWaveRunner Orangeというのもある。
これはUVIのもの。オーディオシンセだね
DAW.COM:なるほど、MicroWave XTですね
Attack → Attack
DAW.COM:どちらかというとソフト音源という印象ですが
ハードなのですか?
ハスキー:うん。Waldorf Attackにはハード音源も存在してるんだね
DAW.COM:そうなんですか・・!さすがです!
現代は、結局NordLead、JP-8080、 Virusで大抵のことをやってる
サブトラクティブ系
V-Station → V-Station
BassStation → BassStation
NordLead → Discovery
JP-8080 → Ultimate Corona
Q → Largo
V-synth → SynthMaster
Virus TI → Virus TI
MiniMoog → Monark
ハスキー:サブトラクティブシンセ。普通の減算式シンセだね
DAW.COM:そうですね。
ハスキー:現代は、結局NordLead、JP-8080、 Virusで大抵のことを
やってるよね。トランス、エレクトロにしても
DAW.COM:ええ~
ハスキー:うんなんだか定番で、その後にV-StationやNovaが来る。
それでwaldorfが・・って感じなんだよ
DAW.COM:だからこそのチョイスですね
ハスキー:そうなるね
DAW.COM:ソフトシンセはどうでしょう?
ハスキー:新しいものとしては、Gradiatorが人気だよね。
SPIREとか。私としてはAlcameyやDUNE2かな。
あとSynthMaster。無料だけどCarborn2もいいかもね。
DAW.COM:実際の制作に役立ちそうな話ですね
Little Phatty → LittleOne
ハスキー:LittleOneは実はいい感じ。
このLittle Phattyの珍しい感がいいよね
DAW.COM:なるほど(笑)
NEURON → NEURON
DAW.COM:これはなんですか?
ハスキー:NEURONというニューロネットを使ったシンセということらしい
Macを持っていたら使ってみるのも面白いシンセだね。
まあキワモノだけど(笑)
各社グルーブマシン → Image Line Groove Machine
ハスキー:こういうグルーブマシンもあるといいよね
DAW.COM:そうですね!リズムマシン全盛の時期ですからね!
ハスキー:うんうん。このGroove Machineはハードが
そっくりそのままソフトシンセになっているね。
これと同じようなものとしてARUTIRA SPARK2もいいかもしれない
DAW.COM:なるほど・・!
ビンテージ
Yamaha SY77、Korg M1、Ensoniq VFX、Roland D50 → Digital Synsations
WAVESTAION → WAVESTAION
Propeht VS → Vector Pro
DAW.COM:このあたりはかつての名機ですね
ハスキー:うん80'sというシンセだね。WAVESTAIONは今使っても
いい結果が出そうなシンセだよね。
M1もいろいろ追加音色のカードの音色収録されているから
いまの音源と比較されると弱いけど、面白い音があるかもね
DAW.COM:なるほど!そうですね!
TX16W → CWI TX16Wx, Cyclone
DAW.COM:TX16ですね
ハスキー:うんうん。これはまあ昔懐かしい音源を再現してみた
というものだね。それでもSEを鳴らしたりするのは
いまでも面白い使い方かもね
Proteus → Proteus VX
Proteus2000等 → D-Pro (E-MU Proteus Pack)
ハスキー:いまさらだけど懐かしのProteusというものがあるよね
DAW.COM:懐かしいですね
ハスキー:このあたり今使っても面白い音があるかもしれないよね
DAW.COM:そうですね。
OB-1 → OP-X
ハスキー:oberhim
DAW.COM:柔らかい音色で有名です
ハスキー:そうだね。柔らかいブラス音色で有名な機材だね。
これもあってもいい機材
LInnDrum → VLinn LM1 Drums
ハスキー:LInnDrum
DAW.COM:なるほど
ハスキー:今となっては使われることはないけれど、役に立つときあるかもね
D4 → D-Four
ハスキー:昔定番のD4
DAW.COM:懐かしいですね
ハスキー:うんそれでも面白い音源ではあるよね。
Synclavier → The Beast
ハスキー:かつてのシンクラビアをより忠実に再現したもの
DAW.COM:いまみるとチープですね。それが一億も・・!
ハスキー:そうだね(笑)さすがにこの機材はチープすぎるね。
だって本体の 温度を16~19°C以下に保たなければならない(笑)
本気で終わった機材(笑)
DAW.COM:でも、けっこう面白い音ですね
ハスキー:そうだね。まあソフトで集めるならあってもいいものだよね
コレクションとしてね
メガドライブ → Aly James Lab FMDirve
ハスキー:メガドライブでさえ再現できるという
DAW.COM:凄いですね
ハスキー:私は、携帯チップのみで、このタイプのものはよく知らないんだけど
DAW.COM:古代祐三さんで有名ですね
ハスキー:そうだよね。昔ゲームをよくやったもの
最新シンセで、昔の電気式のシンセサイザーの再現を
JUPITER-8、JUNO-106、JD-800、 SH-101 → FA-06/08 Integra-7

ハスキー:今度は昔のハードを現代のシンセで再現できるものに関してだね。
まあFA-06だけど。昔のシンセもかなり再現できるそう。
とくにJUPITER-8が似ているらしいよ。
DAW.COM:素晴らしいですね!!
ハスキー:Lush101は海外で流行ってるけど日本ではFA-06があるからいい
みたいな感じになるかもね
DAW.COM:さすが本家ですね
ハスキー:そうだね。本物だけあり、なかなかいい音しているね。
JP-8080よりも低域が豊富で艶のある音かな。
JPの方はデジタルの鋭角さがあるね。
TRITON → TRITON taktile

ハスキー:TRITONを内蔵したMIDI鍵盤というかTRITON。
DAW.COM:TRITONですね。TRITONがなんだか人気ですね
ハスキー:やっぱり梶浦由記さんの影響なんじゃないかな?
SEE-SAWでTRITON演奏していたから
DAW.COM:そうかもですね・・
でもハスキーシンセという気もしないでもないですけどね・・
ハスキー:私は使ってはいたけど。メインはXVの方が多いからね
KORGというとストリングスが使われる傾向があるかな
あとハウスのピアノ。
R&B、Hip-HopはTRITONの方が多く使われてきたよね
DAW.COM:なるほど
Blofeld Attack
ハスキー:Attackの再現がBlofeldでも可能
DAW.COM:これは逆ですね
ハスキー:そうだね(笑)
DAW.COM:名ソフトシンセをハードで再現する
・・そんな時代というわけですね!!
小説SIFに関して
DAW.COM:それで結局どうなるのですか?思わせぶりな展開ですが
ハスキー:うん(笑)とりあえず終わらない
DAW.COM:なるほど
ハスキー:夢は終わらないんですよ(笑)
DAW.COM:ああ、なるほど(笑)
ハスキー:でもまあタイムマシンは論外だね。SFとしては。
何しろ未来にしかいけないって科学で証明されてしまったからね。
なぜかっていうと。未来人がいたら現代、あるいは過去にいなくてはいけなくて
来れてないという事はタイムマシンは無いということになるんだね
もし、それができるとしたら
もう違う時空に移行してないといけないのかもね。ほむらみたいに(笑)
DAW.COM:深いですね。やっぱりタイムマシンは時代遅れって事なんですね。
ハスキー:うんそうなるね。
DAW.COM:それではありがとうございました!
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- 最終更新:2014-06-16 20:42:52