特集ハスキー第二十四回
ハスキー特集 第二十四回「ストリングス音源特集」
十五回目はこちら、FA-06/08特集、超天才ハスキーとRolandの復活
十六回目はこちら、DAW特集、イロメロミックスとDAW
十七回目はこちら、JP-80x0系ソフトシンセ特集
十八回目はこちら、ハスキーの時代のシンセとボコーダー特集
十九回目はこちら、フレーズパッド特集
二十回目はこちら、NEWプロダクトそして王の帰還
二十一回目はこちら、実践的ソフトシンセ特集
二十二回目はこちら、マルチ音源特集
二十三回目はこちら、マスタリングエフェクト特集
質問者: DAW.COM
現代の最高のシンセマスターであるハスキーさんに
インタービューと同時に、サウンドの秘訣に迫ってみた。
シンセマスターとは、主に海外のバークリー音楽大学関連の
天才的なDAWクリエイターに与えられる称号だ。
シンセサイザーウィザードにも近い呼び名である。
その世界に通じる実力は、高度な教育によって磨かれた正真正銘の本物だ。
ほとんどの国内アーティストと一線を画す、それは一体どこから来るのだろう?
Roland FA-06 SN-Aストリングスが多用されている
ULTIMATE COVER#01+(アルティメットカバーゼロワンプラス)
DAW.COM:今回もアルティメットカバー特集もかねています。
ハスキー:日本のトランスらしきものは、結局デジタルロックの延長
デジタル(ロック)トランス、J-TRANCEだったね
DAW.COM:こう演歌的にですね
ハスキー:そしてそれがどんどん人気がなくなっていくわけ
DAW.COM:やっぱり最近の弦楽器を使った音楽に対応できないからでしょうか?
ハスキー:そうだね。対応というか対抗できない(笑)
DAW.COM:当のソニーですらロック+弦楽器みたいな音楽ばかりになってますよね。
こうV系的な。
ハスキー:そうだね。こうエモーショナルな部分でのカッコ良さが求められる時代
なんだろうね。昔はシンセが物珍しかったから
カッコよく見えた部分があるよね。DXとか。
DAW.COM:それが今は、かつてのサブトラクティブシンセの新しい使い方に
変遷していますね。
ハスキー:うんうん。それでも今注目なのが、大容量オーディオシンセの
NEXUSに続く、Lethalだし。そしてウェーブテーブルシンセが
世界的に流行しているよね。
DAW.COM:やっぱり大分、今は、かつてのデジタルロックとは異なっていますね。
もうFMの流行は無理ですね。
ハスキー:そうだね(笑)何しろ、アルゴリズムが、世界的にもうゼルダ!?
っていうイメージだからね。こう新しいシンプルなFM音源使えよ
みたいな世界になったね、Roundsとか。
DAW.COM:そうですね!サウンドは欲しいけど、妙に小難しい
インターフェイスは要らないという最近の需要です。
ハスキー:まったくだね。時代の流れだね。
DAW.COM:そうですね!
ハスキー:うんうん、それでULTIMATE COVER#01+にも収録されている
KEIのコネクトカバーでは、Roland FA-06 SN-Aストリングスが
多用されている。
DAW.COM:なるほど、SN-AはIntegra-7にもはいってますね。
ハスキー:そうそう、とりあえずプロ標準の音だと思うね。
梶浦由記さんもAKBのクリエイターさんも持ってるもんね。
使い方次第で、日本的なストリングスには向いているかな
DAW.COM:大容量ストリングスと比べてどうでしょう
ハスキー:うん、日本の魔法少女的な音楽のストリングスにはばっちりだと思うね
ただこう、ハリウッド的な豪華なストリングスが必要となると
大容量ストリングス音源を引っ張り出したほうがいいよね。
DAW.COM:つまり使い分け?ということなのでしょうか?
ハスキー:そうなるね。IK Multimedia Miroslav Philharmonikも使ってるんだけど
大容量は大容量音源らしい豪華な音が鳴るよね。
そのあたり、RolandのSN-Aのストリングスがまだ完璧ってわけじゃなくて
こう弦のアタックの擦り感や奏法のバリエーションが
もっと必要だなと思った。
多用されたRoland FA-06 SN-A
DAW.COM:なるほど厳しいですね・・さすがマスター。
ハスキー:うん、だから早めにSuperNatural2が望まれるかな。
単なる大容量音源に走らず、再現技術にシフトしたのは
非常に評価される事だね。
DAW.COM:そうですね。ピアノでいうRoland V-Grand、ソフト音源で言えば
MODARTT Pianoteqですもんね。
ハスキー:うんうん、とにかく音が良いのに動作が、軽い
Rolandシンセ自体も軽いから、どこにでも持っていけるんだ。
DAW.COM:まさにFA-06は軽量シンセブームの火付け役ですね
ハスキー:そうだね!FA-06には、一応シーケンサーもついているから
モバイル環境でもそこに思いついた音楽を
手軽にスケッチしておけるよね
ストリングス音源
・Roland FA-06(SN-A)
・Roland Integra-7(SN-A)
ハスキー:最近の定番のRoland音源。こうやっぱり
大容量音源が10GB超えているのに、ハードシンセの2GBじゃ
勝ち目がない時に、SN-Aなどの再現技術にシフトしたのが良かったよね
DAW.COM:そうですね!時代に逆行しているようで、ハードの利便性を
再認識できた、新しい挑戦だったと思います。
・IK Multimedia Miroslav Philharmonik2 (55GB)
ハスキー:これは1の方は、ULTIMATE COVER#01+でも多用しているよね
DAW.COM:そうですね!手前味噌ですが、YURiEの恋だよりでも
多用しています。こうフォロワー的に(笑)やっぱり安価ですからね。
ハスキー:そうだね。
DAW.COM:本当にそうですね。音楽スタイルや機材を真似するなら
フォロワーです。フォロワーならフォロワー言うべきじゃないですか?
時に、趣味まで真似してみたり
ハスキー:うんうん(笑)お前はそんなに私になりたいのか!?
っていうぐらい、そっくりさんなオーラを醸し出しているのにね
DAW.COM:八木沼さんですか?(笑)
ハスキー:いややっぱりBEAMSいうヒャダインのほうじゃないかな
DAW.COM:こうハスキーさんに対する嫉妬丸出しですね(笑)
ハスキー:うんうん(笑)
DAW.COM:その嫉妬の究極が、関係ない自分より劣るクリエイターを
尊敬するなどと言い自分を慰めるという・・
ハスキー:だねえ、恥ずかしいな(笑)その時点で負けてるね。
だからゲーム音楽にしても
古代祐三さんや植松伸夫さんの名前が上げれない時点で
すでに負けているんだ言われて当然。
DAW.COM:そんな音楽クリエイターはフォロワーで十分ですね!!
自分自身で何も考えてない、ただの物まねですから。
ハスキー:そうだね(笑)楽して何か得をする事なんてないんだよ。
「お前たちは私に負けたわけではなく、自分自身に負けたんだ」
言われないといけない。 まさに、うどん野郎で(笑)
DAW.COM:まったくですね!!ダメダメです!
ハスキー:まあそれは置いといて(笑)このMiroslav Philharmonikの特徴は
安価にストリングスからブラス木管などまで一気にオーケストラ楽器が
揃う所にあるよね。
DAW.COM:確かにそうですね、非常に音質とコストパーフォーマンスが
良いまさに大容量音源の定番ですね!!
・NATIVE INSTRUMENTS SYMPHONY SERIES STRING ENSEMBLE(34.2 GB)
ハスキー:新しい大容量ストリングス音源
DAW.COM:これもまた真っ黒なんですが、良い音源らしき
高級感を感じますね。
ハスキー:そうだね(笑)
DAW.COM:60人編成の大規模なストリングスオーケストラが
自動的にディヴィジされたりとか非常に使えそうです!!
・NATIVE INSTRUMENTS EMOTIVE STRINGS (28GB)
ハスキー:これは、純粋な意味でストリングス音源ではないけれど
フレーズ集だけど、非常に使えると思うよ
DAW.COM:そうですね!完璧に演奏可能なレガート・ストリング・フレーズ
という触れ込みどおりですね!
・MOTU Symphonic Instrument (8GB)
ハスキー:これも定番のオーケストラ音源だね。
ストリングス、金管、木管など様々なオーケストラ音源が
手に入るよね。
DAW.COM:そうですね!まさに定番ですね。
・EASTWEST QUANTUM LEAP Symphonic Orchestra
(11GB~194GB各種パッケージによる)
ハスキー:これも非常に良いオーケストラ音源。
もう、もぐもぐ、もぐぞって感じで
DAW.COM:なんですか?それ(笑)
ハスキー:いやほら、ゲーム会社なんかで活躍するしたい人には
まさに向いている大容量オーケストラ音源だからだね。
こう、最近のスクエニの音楽とかも、だんだんハリウッド的に
なってきてるよね。
DAW.COM:そうですね!
ハスキー:うんうん。ほらFF13のライトニングのテーマ(閃光)とかよかったよね。
かつて、大容量オーケストラ音源の流行の始まりの頃って
あんまり知られてなくて、今はゲーム会社で大活躍してるだろう
音楽クリエイターさんが、セミプロの頃に私に紹介してくれたんだよね。
なので、私も急いでMiroslav Philharmonikを買ったみたいな経緯があり(笑)
DAW.COM:確かにですね!かつては大容量オーケストラは
海外でハンスジマーがはじめて、世界的にそれが広がっていきました
日本でもその流れは大きくなっていきましたからね!
そこに真っ向勝負するハスキーさんは、さすがにマスターだけあります!!
ハスキーさんに曲と一緒に新しい音源を紹介するクリエイターさんも
非常に勇気がありますね!
ハスキー:うんうんそうだね!
・Garritan Personal Orchestra5 (16GB)
ハスキー:これも定番のオーケストラ音源だね。
特に入門オーケストラ音源として優れているそう。
DAW.COM:そうですね!!非常に安価で使いやすそうですね!
・audiobro LA scoring strings(17GB)
DAW.COM:映画音楽の本場"ロサンゼルス"が生んだストリングス音源です。
ハスキー:アタックのニュアンスをリアルタイムで調整できるあたりが
面白いストリングス音源だね。
・PROJECT SAM Symphobia 2(25GB)
DAW.COM:ホーン+バイオリン+ビオラのセットなど
様々な形態のアンサンブルで一斉に演奏された
ユニゾンやオクターブ演奏などを大量に収録している音源
ということらしいです
ハスキー:それが他製品とは違う差異かつウリなんだろうね。
なかなか面白いオーケストラ音源だね。
・EMBERTONE Intimate Strings Solo Bundle
DAW.COM:バイオリン、ビオラ、チェロ、コントラバスのバンドルセットです。
ハスキー:一つ一つが5GBぐらいの大容量音源。だから20GBの音源という
事になるね。
・SPITFIRE AUDIO Spitfire Chamber Strings(80.9GB)
DAW.COM:ロンドンが世界に誇るレコーディング・スタジオ「AIR STUDIO」による
チェンバー・ストリングス音源です。
ハスキー:このチェンバーは室内楽の弦と言う意味だそう。
・VIENNA SPECIAL EDITION / STANDARD (53GB)
DAW.COM:非常に高価なイメージのVIENNAです。
ハスキー:そうだね(笑)まあ高価な分、音もいいはずなので
買ってみるのもいいんじゃないかなあ。
でもまあ実際は使うほうの力量が大きいけどね。
DAW.COM:まったくですね。
ハスキー:値段は内容に対する一つの指針だからね。
・E-MU Proteus Orchestra
DAW.COM:懐かしいですね。
ハスキー:そうだね、これはあまり中古でも見かけないけど
あったら買ってみるといいかもね
DAW.COM:梶浦由記さんも使ってますね。
ハスキー:そうだね、こう海外的なストリングスがなかなか捨てずらい
ということなんだろうね。
新しいソフトシンセ
・WT-01 Wavetable Synthesizer
DAW.COM:新しいウェーブテーブルシンセです。
ハスキー:そうだね。非常にどこかで見たことがあるデザイン(笑)
DAW.COM:そうですね(笑)
ハスキー:もう少し、GUIが明るくてもよかったかな(笑)
黒赤だとどうしても照度が足りないと見ずらいからね。
まあ、それでも良いシンセには変わりはないよね。
DAW.COM:シンプルなウェーブテーブルシンセという感じですね。
ハスキー:そうだね!エレクトロトランスやエレクトロなど
EDMのシーンでは現在ウェーブテーブルが多用されているからね!
シンプルかつ、いかにも「ウェーブテーブル」という使い方に
シンセ自身がデザインされているのが重宝すると思うね!
DAW.COM:なるほど!さすがマスターです!
ちなみにRoland JD-XAはウェーブテーブルとは違うのでしょうか?
ハスキー:うんうん良い質問だね、JD-XAはサブトラクティブシンセなんだけど
本当の意味でのJDはオーディオシンセなんだよ。
いわゆるPCMだね。その使い方次第で、ウェーブテーブルらしき
音も出すことが出来るんだね。いわゆるSN-Sで。
この使い方は、FA-06やJUNO-DSのXV部分のほうがよほど向いていると思う。
本来のJDの系統は、そのXV部分のほうだからだね。
DAW.COM:さすが!マスターです!!まさに世界のシンセマスターです!!
親分と子分という、いびつな上下関係
ハスキー:いつから私がお前の子分になったのか?という
DAW.COM:そうですね(笑)相手の方が圧倒的にパワー上かつ地位上なのに
それを子分思い込むあたり相当に重度な勘違いです。
ハスキー:これは、国の真上からして直していかないといけない
幼稚な感覚だと思う。主に鉄拳制裁で(笑)
もう言葉なんか通じないからね
DAW.COM:猿はどこまでいっても猿という
ハスキー:つまり、ほら十二国記でもあるように、地位立場だけで
人を従えさせられるわけじゃないんだよね。
本当に王様の肩書きだけをもっても、ほとんど従ってくれない
どれだけ従えと言っても無駄という
DAW.COM:なるほど、集団におけるマネジメントをいわゆる
除名などいわゆる脅迫行為で行うのは無理という話ですね
ハスキー:そうだね、専門的に言うとそうなるね。
つまり恐怖政治で人を従えるのは根本的に無理
その逆は、まず有能であって人を惹きつける事でしか
なせないんだよね。
DAW.COM:なるほど、さすがはマスターです!!
ハスキー:この有能さは、まず最初に、能力才能が問われ、
最後に頭脳が問われるよね。最終的には身体能力だって必要だしね。
DAW.COM:凄い高い条件ですね。
ハスキー:うんうん、でもかつてのローマのカエサルとかそうだったわけ
文才もあるし、運動もできるし、頭も賢こいと
相当な超人であったわけ。今ならプログラムぐらいさらっと組めないと
こう・・「こんなOSで!」という具合に
DAW.COM:それってハスキーさんじゃないですか?
ハスキー:うんうん。だから音楽はおまけなんだけど、
平和な現代においてはそれぐらいできて英雄なんだと思う。
特に経済活動においてだね。
DAW.COM:なるほど!!さすがマスターです!
シンセやDAWをアピールすれば飛ぶように売れる!!
小説SIFの話
ハスキー:ほら、小説の中でもあるよね。不正で、地位立場を失った貴族の少年が
一国の王様を子分だと思い込む話(笑)
DAW.COM:そうですね(笑)確かにその話の中だと
少年の話を聞いてくれて、仲間として協力してくれますから
何かこう錯覚を起こすには十分なシチュエーションです。
ハスキー:うんうん。ほら?こう、どうも人間(特に男子)は
自らに都合の悪い信じたくない事には妄想で決着をつけるわけ
DAW.COM:なるほど。そうなると、「一国の王様」が子分という話は
完全に妄想・錯覚という事になりますね(笑)
ハスキー:そうだね。こうまるで、過去に日本軍は敗戦しておらず
オバマ大統領はいまだに奴隷で、アメリカは日本に奉仕する
植民地みたいな「妄想」かなあ
DAW.COM:妄想!妄想ですよ!!完全な!
旧日本軍は過去に完全に敗戦しています。
ハスキー:だから早くケニアに帰れみたいなオーラが醸し出され(笑)
すぎやま先生が言う、今の日本軍は、いわゆるZガンダムでいう
エウーゴの私たちで、ティターンズの勘違いちゃんじゃないんだよね。
共産主義を唱え国の経済を破綻させてきたのがそう。
それが党がどうとかでなく、共産主義が全部悪なんだよ
DAW.COM:まさにリアルエウーゴで、今やこちらがまさに正規軍です。
ハスキー:そうそう、結局、旧日本軍っていうのは
愛国がどうとか言える人々じゃない犯罪者の集まりで
DAW.COM:その後に国を立て直した人々が本当の今の日本軍。
ハスキー:すぎやま先生が著作権に厳しいのは、それが人権と同じだから
当然なんだという主張も理解できないから鉄拳制裁されるの。
横領も賄賂もダメと、そういう正しい事を言われたら
正しい人間を左遷したり、除名したりするわけ。
それをする人間が。まず鉄拳制裁されるべき
DAW.COM:ハスキーさんの言葉は、かつての
(怖かった頃の)最盛期のすぎやま先生の言葉と同じですね。
なるほど!ありがとうございました!!
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- 最終更新:2016-08-28 23:30:15