特集ハスキー第二十三回

ハスキー特集 第二十三回「マスタリングエフェクト特集」

十七回目はこちら、JP-80x0系ソフトシンセ特集
十九回目はこちら、フレーズパッド特集
二十回目はこちら、NEWプロダクトそして王の帰還
二十一回目はこちら、実践的ソフトシンセ特集
二十二回目はこちら、マルチ音源特集

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質問者: DAW.COM

現代の最高のシンセマスターであるハスキーさんに
インタービューと同時に、サウンドの秘訣に迫ってみた。

シンセマスターとは、主に海外のバークリー音楽大学関連の
天才的なDAWクリエイターに与えられる称号だ。
シンセサイザーウィザードにも近い呼び名である。
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その世界に通じる実力は、高度な教育によって磨かれた正真正銘の本物だ。
ほとんどの国内アーティストと一線を画す、それは一体どこから来るのだろう?

例のRolandのFA-06の追加音色のスーパーソウも、たくさん鳴っている

ULTIMATE COVER#01+(アルティメットカバーゼロワンプラス)


DAW.COM: 今回はアルティメットカバー特集もかねています。

ハスキー:そうだね。ついにリリースされたカバー集だね。

DAW.COM: そこに僭越ながら、参加させて頂きました。

ハスキー:いやいや、でも相当に恋だよりは神曲だから。
     さすがにユニバーサルミュージックからCDをリリースしてる
     だけある。表のほうの。

DAW.COM: 「表の」というのが面白いですね(笑)
     でもハスキーさんもビクターからCDをリリースしているだけ
     あります。やっぱりプロですね。
     TRANCE HEAVENも結局3万枚もリリースしたという話で。

ハスキー:そうだね。でもほらキャバトラも5千枚も売れたという話で
     このCD不況に。EXIT TUNESのもあわせると相当だね。

DAW.COM: まあ確かにそうですね(笑)
     今回は過去の楽曲の解説も含まれますね。
     電子楽器の世界的にマニアックな話が出来そうです。

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ハスキー:うんそう。今回は特にFA-06を使っている曲の
     目玉は、「KEIのコネクトカバー」

     例のインスト曲に豪華に人気ボーカリストが参加という
     まさに目玉企画だね。


DAW.COM: そうですね!手前味噌ですが、「Happy days Happy Times」の
     ユーロビートカバーなども創ってます。

ハスキー:そうそう!それもビクターのCDだよね?
     それのバージョンが一番良い編曲なんじゃないかな?

     J-トランスCDにはLOVE & JOYや玉置成実の曲なんかが
     入ってることがあったけど、それが一番上手かなあ!

DAW.COM: ありがとうございます!そう言ってもらえると嬉しいです!
     さすがマスターだけありますね!度量が大きいです!!

     ハスキーさんの曲もどれも、制作スピードが速いのに
     非常に、ていねいにつくってありますよね!
     そして、音がしっかりとパンチと重さがあります。

ハスキー:そうだね。音が軽いとやっぱりがっかりだもんね。

DAW.COM: ですね!ポイントはどこにあるのですか?
     もうFA-06だけでも相当に天才的ですよ!

ハスキー:うんうん。まずはノーテーションだね。
     主に編曲の時点で出来てないのは、ミックスで何をやっても
     ダメという・・(笑)

DAW.COM: なるほど(笑)大活躍のFA-06ですね!
     音色的にもまさに最近の海外トランス EDMシーンを
     象徴した音です!!

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INTEGRA-7 Euro Attack Synth

ハスキー:そうだね。あとは、ハードウェルがよく使うような
     上昇音がプロモムービーで一番最初に聴けるよね!
     ほらもう、ワロス&ワロスって感じで(笑)

DAW.COM: なんですかそれ?(笑)

ハスキー:いや本当はW&Wなんだけど

DAW.COM: いい所を見習ってみた感じですね。
     それで、やっぱり決め手はスーパーソウですか?

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ハスキー:そうだね。例のRolandのFA-06の追加音色のスーパーソウも
     たくさん鳴っているし
     スタジオセットの「In Trance」パッチも鳴っているよね

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Sounds of Summer 2014

ハスキー:さらに自前のスーパーソウサウンドもたくさん鳴っていて
     いろいろバリエーションがあるんだね

DAW.COM: スーパーソウと一言でくくってもいろいろ
     個性がありそうですね。

ハスキー:そうだね。作り方によってはいろいろバリエーションが作れるね。
     これは、いわゆるEDM系のライブだけでなく
     バンドでも応用できるよね。

DAW.COM: そうですね!新しいトランスEDM風ロックもたくさん
     収録されていますからね!

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ハスキー:うん、これは特にギターサウンドとの絡みで
     本物も使っているけど、シンセ音源のギターもたくさん鳴っているよね

DAW.COM: どっちが本物か分からないあたりがさすがですね!!
     あとはストリングスですね。そのあたりが、まさに新しい時代の
     幕開けにふさわしいマスターぶりですよ!

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ハスキー:そうそう、まさに「マスター」という、ストリングスの上手さ
     オーケストラサウンドが得意な部分が大きく過去と差がつく要因に
     なっているよね!

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DAW.COM: そうですね!特に海外ハリウッドのようなストリングサウンドが
     凄すぎです!!

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最新バージョンのMiroslavPhilharmonik 2

ハスキー:まさにそこが個性だね!あとはほら
     過去の人々と、使うシンセが大きく違うよね。

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     特にRoland系のJP-8000やJUNO-106
     あとはAndoromedaが象徴だもんね

DAW.COM: まったくその通りですね!そのあたり
     過去のデジタルロックの人々は使いこなせませんね。
     なんでなんですか?

ハスキー:それは、ほら、サブトラクティブ重視がこちらの象徴だからね
     JD-XAとかもやっぱりこちらのほうが上手に使える
     だってJupiter+Junoだからね。

     やっぱり音色を、ほら作らないのが流儀だからね
     プリセットで済ますみたいな。だから向かないんだろうね。

DAW.COM: 酷いですね。宝のもちぐされじゃないですか(笑)

ハスキー:そうだね。System-1やJD-Xiもこちらの象徴だね
     やっぱりJD-Xiは海外EDMシンセだからね。
     ハードスタイルとか。トラップとかもうまったく過去の人と関係ないし(笑)

DAW.COM: そのあたり言いはるあたりが、ちょっと、やるせないですね・・

ハスキー:まあ(笑)落ち武者感が酷いかなあ
     でも諸行無常だからね

     あとは、ほらRoundsやKONTOURなどの面白いところも
     プロモムービーでは見れるよね。

DAW.COM: そうですね!!そのあたりさすがですね!
     サウンドも、もうまさに「最高」といった感じです!

新しいシンセの世界の象徴の「サブトラクティブ」シンセ

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・Roland JUNO-106

海外からリバイバルした名機
William Orbit、Underworld、BTなどがこぞって使用したことにより
再度の「サブトラクティブ」ブームに発展した。

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リバイバルをうけ、JU-06なども発売中

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新しい流行をシンプルに楽しめるJUNO-DSも!

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・Roland JP-8000/8080

海外からリバイバルした名機
特にオランダのトランスシーンでFerry Corsten、Rank1が
スーパーソウサウンドを印象的に鳴らした事で

日本まで伝わり、ハスキーにより
再度の「サブトラクティブ」ブームに発展した。

その印象的なトランス音色をスーパーソウと
命名したのもハスキー

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・Roland FA-06

もはや説明不要の大ヒットハスキーシンセ
再度の「サブトラクティブ」ブームの火付け役的最高のシンセ

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・Roland JD-XA

HardWellの白いバージョンが有名に!
JP-8000の良さを引き継いだ、サブトラクティブシンセ

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Jupiter+Junoとしても使える。クロスオーバーシンセ。

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・Alesis Andoromeda

Tiestoが印象的に使用したことで有名に
電気式のパワフルな高級サブトラクティブシンセ。

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・Roland JD-Xi

赤白限定色バージョンが有名に!
ミニシンセブームを牽引する人気クロスオーバーシンセ

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・Roland System-1

AIRAシリーズのミニシンセ!
Ver2になり、FMもできるサブトラクティブシンセ
SH-101などにも変身!

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・Roland JP-08

海外でレディガガがJupiter-8を使った事で
リバイバルした流れを受けて発売中!

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・KORG Minilogue

サブトラクティブブームを受けて
新しいクラシックとしての電気式シンセ。

マスタリングエフェクト特集

マスタリングとは、音楽制作におけるミックスダウン後に
曲間の音量を揃えることであったが

現代では、ミックスダウン後の音源の音圧を稼ぐ工程
としての認識が高くなりそれは定番化した。

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さらに、近年ではDAW上から直接マスターフェーダーから
音圧を上げマスタリングしつつミックスダウンしたり

DAW上からミックスダウンした音源を、
マスタリングツールで音圧を上げるなどの

新しい方法が定番になった。


その定番のエフェクトの中核となるのが
マキシマイザー、リミッター、マルチバンドコンプなどの
マスタリングエフェクトだ。

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それは過去Waves L1に象徴され

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現代では、L316 Multimaximizerのような
比類なき音圧を誇るようなマスタリングエフェクトにまで
発展した。


さらにマスタリングでは、マスタリングエフェクトの他に

・イコライザー
・ステレオイメージャー
・ビンテージエフェクト

など様々なエフェクターを用いてその最終サウンドを
作り上げることになる


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現代でのマスタリングでの定番の配置は
図のようになり

その後段、中核となるのが、マスタリングエフェクトの
数々なのだ。

有名マスタリングツール

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・IK Multimedia Lurssen Mastering Console

ハスキー:「スキル」が通じないなら「スタイル」・・!

DAW.COM: そうですね(笑)

ハスキー:まあ、めだかボックスネタだけれど(笑)
     でもほら、確かにマスタリングもソフト以上に
     「スキル」という部分もあるよね

DAW.COM:そうですね!だからこそ、そこに登場した「スタイル」と
     様々な著名エンジニアのスタイルを選ぶ事で
     たくさんの機材を組み合わせから生み出る
     マスタリングサウンドを出せる・・!というもの

ハスキー:そうだね!ルックスも非常にオーソドックスなもの
     ロックなど、スタジオなどの大きなミキサーで
     録音してミックスダウンした音源などを、
     自分でマスタリングしたりすると楽しいと思うなあ

     もちろん、トランス・エレクトロにも使えるね!

DAW.COM: さすが!マスターです!このソフトは初心者にも
     向いていますね、まさに初心者がいきなり良い結果を出せる
     そういうツールですね。

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・IK Multimedia T-RackS CS Grand

DAW.COM: 定番のT-RackSです。

ハスキー:そうだね!このマスタリングソフトもまた定番だね!
     最近はさらにバリエーションが増えて
     こちらは「スキル」がある人に向いている仕様なのかもね。

DAW.COM: そうですね。特にビンテージ機材のサウンドの
再現が得意ですね!

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・Steinberg WaveLab Pro 9

ハスキー:Cubaseと強力に連携する、マスタリングツールとしての
     WaveLab。元々は波形編集ソフト兼CDライティングソフトだね。

DAW.COM: そうですね!今回の新しいバージョンは強力にCubaseと連携しますね

ハスキー:うん、個々のマスタリングエフェクトも充実しているね。
     特に、Cubaseを使っている間にも立ち上げられる
     CDライティング機能も充実と、Cubaseを使っているなら
     ぜひ、追加してみるべきソフトだね!

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・iZotope Ozone 7

DAW.COM: じわじわと人気を博してきたOzoneです!

ハスキー:そうだね、このマスタリングエフェクトもやはり
     個々のマスタリングエフェクトが充実していて
     使いやすいソフトになっているね!

DAW.COM: 確かにそうですね!特に初心者にとってありがたい
     選択肢の一つです!

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・Sonnox Oxford Limiter

DAW.COM: まさにプロ向けのSonnaxです。

ハスキー:そうだね、このSonnox Oxford Limiterは
     もともと数千万のSonyの巨大なミキサーのハードの
     内臓のエフェクトということだけあり
     発表から相当に時間が過ぎたにも関わらず
     やはり素晴らしいマスタリングサウンドを出せるよね

DAW.COM: まさにプロ向け・・ですね!

ハスキー:そうそう、でもこのソフトは確かに
     高価でもそれでも欲しくなるそういうエフェクトだね
     インターネットのABILITYにもこのエフェクトの廉価版が
     バンドルされているから、それ目当てにABILITYを
     購入するのもいいね!

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・Sonnox Oxford Inflator

ハスキー:これもまさにプロ向けのOxford Inflator。

DAW.COM: これはマスタリングエフェクトであっても
     単なるマキシマイザーとも違うものですね。

ハスキー:そうだね、マキシマイザーやリミッターで
     音圧を上げた後、さらにこれ以上無理!という
     音圧を稼ぐというもの。
     これはなかなか良くて、音圧が明るい音で
     透明感を保ったまま上がるね!

DAW.COM: なるほど参考になります!

ハスキー:これは高価でもやっぱり欲しくなるソフトだね!

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・SLATE DIGITAL FG-X

DAW.COM: 最近評判のSLATE DIGITAL FG-Xです!

ハスキー:そうだね、これも非常に良い評判だね!
     原音を崩さずに綺麗に音圧アップができる
     というマスタリングエフェクト

DAW.COM: しかもかなり安価ですね!

ハスキー:そうだね。これはSonnaxやWavesに続く一つの
     選択肢になるね!

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・Waves L316 Multimaximizer

DAW.COM: 定番のWavesです、さすがにプロ御用達だけあり
     安定のサウンドです!

ハスキー:そうだね安心感のある老舗のあるマスタリングエフェクトだね!
     L1から続くマスタリングエフェクトも改良につぐ改良で
     より安心感のあるソフトになったね

DAW.COM: とりあえず、買っておけば安心というソフトですね!

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・Beatskillz SLAM DAWG

ハスキー:新しいマスタリングエフェクト

DAW.COM: そうですね!なかなか未知数ですが面白そうです。

ハスキー:そうだね見た目と名前からすると某バスケ漫画を連想するね!

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・PSP VintageWarmer 2

ハスキー:これは、まだまだ使えるビンテージウォーマーだね
     これはMagnetoとどっちがいいのか?と比較されやすいけれど
     どっちもいいというのが本当のところかな

DAW.COM: 好みですか?

ハスキー:うん、時と場合かな。

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・Steinberg Magneto2

DAW.COM: いわゆるテープコンプですね

ハスキー:そうだね、もともとSteinbergで、Cubaseとは別売りで
     市販されていたVSTエフェクトのVer2だね

DAW.COM: そうですね!なかなか今となっては知っている人も
     少なくなったと思いますが。

ハスキー:うん、うん、このテープコンプ系マスタリングツールは
     そのまま使ってもいいし、マキシマイザーの後に
     使ってみてもいい結果が出ると思う。

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・g200kg VeeMax

ハスキー:秀逸な無償のマスタリングエフェクト。
     これは便利だね。CubaseAIやStudioOneなどを使っていれば
     追加するだけでそれなりのマスタリングができるよね。

DAW.COM: そうですね!これはかつてのSynth1に続く無償ソフトかもしれませんね!

ハスキー:そうだね!世界的にも広がっていくといいね!
     ただ、それでもやっぱりDAWに付属のマスタリングエフェクトぐらいの
     能力なので、より良いサウンドを求めるなら
     さらに上記の高価なマスタリングエフェクトを買い求めるのがいいと思う。

DAW.COM: ですね!

新しいソフトシンセ

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・G-Sonique ALIEN303 V2

ハスキー:新しいTB系ソフトシンセだね。名前が面白いのでチョイス!

DAW.COM: そうですね(笑)

ハスキー:海外はエイリアンとか好きだね。

DAW.COM: そうですね、日本とは違う文化ですね。

ハスキー:でもほら、日本でもそういうものが流行る時もあるし
     「きゅうべえ」も宇宙人だしね。

DAW.COM: もうシンセの話題と関係ないですね(笑)

ハスキー:まあTBクローンは使い方がシンプルだからね。
     解説するところがないよね。

DAW.COM: それでは、ありがとうございました!!

(C) このページの画像、文章はすべてEOS (イーオーエス)が著作権を保有します。スクリーンショットもEOS (イーオーエス)が制作しています。

  • 最終更新:2016-08-20 17:21:50

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