特集ハスキー第十三回

ハスキー特集 第十三回「WaveTableシンセ特集」


六回目はこちら、蘇えるFMシンセ
七回目はこちら、ドラムパッドを活用しよう
八回目はこちら、SuperNatural特集
九回目はこちら、komplete10特集
十回目はこちら、ピアノ特集
十一回目はこちら、EXP~追加音色特集
十二回目はこちら、Cubase特集

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質問者: DAW.COM

現代の最高のシンセマスターであるハスキーさんに
インタービューと同時に、サウンドの秘訣に迫ってみた。

シンセマスターとは、主に海外のバークリー音楽大学関連の
天才的なDAWクリエイターに与えられる称号だ。
シンセサイザーウィザードにも近い呼び名である。
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その世界に通じる実力は、高度な教育によって磨かれた正真正銘の本物だ。
ほとんどの国内アーティストと一線を画す、それは一体どこから来るのだろう?


新たに始まったWaveTable世界


SN-Sでスーパーソウやキラキラ系音色がなっている

泪のムコウ xcode FA "00" rework


DAW.COM:こんかいはWaveTableシンセ特集です
ハスキー:Waldorf特集でもあるよね

     今回もガンダム(笑)

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DAW.COM:待望のあの曲ですね!

ハスキー:そうだね!やっぱりこの曲をカバーしておくべきかなと
     例のトランス風ロックだね。
     今回もFA-06がメインで、EXP01とEXP06を使ったロック仕様。

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DAW.COM:なるほどEXP01とEXP06はロックの編曲に定番ということですか?

ハスキー:そうなるね。

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     SN-Sでスーパーソウやキラキラ系音色がなっているよね。
     こういう音はプリセットに入っているものやAxialから追加できるものを
     使っていくとSN-Sは上手に使えるね!

DAW.COM:なるほど、こんど出るJD-XiやJD-XAでも使えそうな
     情報ですね!!

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ハスキー:そうだね!SN-S単体でもなかなかいいサウンドが出るね
     今風のトランス風ロックをバンドでやるにはJD-XiやJD-XAは
     向いているね。

     むしろその方がエレクトロトランスよりも向いている(笑)

DAW.COM:なるほど!!確かにそうですね!!あと
     ベースが見事ですね!!スラップやスライドが。

ハスキー:うん、これもSN-Aで鳴らしているよね。
     スラップはS1スイッチを使っていくと、切り替わるように
     SN-Aのフィンガーベースは出来ているね。
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     シンセベース以上に、生音のベースを使うのが
     今風のトランス風ロックの特徴でもあるよね。
     あまりFMベースは使わない(笑)

     スライドはテクニックで鳴らしているものと
     波形を鳴らしているだけのもの二つあるね

DAW.COM:すごいですね!!

ハスキー:さらに、SN-Dも使っているよ。リアルなドラムの大半はそれ
     そこにトランス系の909キックを混ぜていくと言う感じだね
     またそれだけでなくPPGもつかってみた。

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DAW.COM:始まりのPPG Wave2.vですね。

     それにしてもギターがカッコイイですね!
     もはやギターサウンドとしても成り立つクオリティです。
     ロックな人々にも受けそうな内容です。

ハスキー:うんうん。ギターとスーパーソウが混ざるその感じが
     今風でいいよね。

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DAW.COM:ですね!!鍵盤演奏を颯爽としたい人と
     ギター演奏をカッコよくしたい人両方に楽しめる音楽ですね!

ハスキー:そうだね!!そのほうが面白いよね!


WaveTableとは?無理解からの、遅れた世界的な大ヒット!


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WaveTable音源とは、連続した
波形を並べたテーブルを動かす事で
複雑な音色変化を生み出すという、一種独特な方式。

初期PPGではウェーブテーブルは固定されていたが

後のMicroWaveなどでは、ユーザーが自由に波形を
入れることができるようになった。

それは後のWaeTableシンセまで続いている。


PCM音源なども、WaveTableと呼ばれることがあるが
狭義では、時間的に音色変化を伴うPPG系の方式を指す。


伝説のWaveTableシンセ


Waldorf PPG2.v
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ハスキー:はじまりのPPG
DAW.COM:これはSteinbergが初期に代理店として
     販売していましたね。
ハスキー:そうだね。実際はWaldorf

     これはハードもあって、それはもう
     さすがに粗大ゴミで、Tangerine Dream,
     Thomas Dolby, Depeche Modeなどが使ったことで有名

DAW.COM:新しいソフトシンセにはそこにハスキーさんの名前も加わりますね

ハスキー:そうだね。有名なLastBalletもまさにPPG2.vを使った
     象徴的な曲だよね。

DAW.COM:どこをどう聴いてもPPGですもんね

ハスキー:そうだね(笑)PPG2.vは他のMicroWaveの出音ともまた違う
     エイリアスノイズの強調された音がでる面白機材
     WaveTableが飛んだりとか(笑)

DAW.COM:飛んだりですか?(笑)

ハスキー:そのあたりの不安定さも再現してるのもこっているよね

     だから場合によってはまだまだ使いがいのあるシンセ

DAW.COM:なるほど

ハスキー:だから新しいUIになったPPG Wave2.2Vは
     また新しく誰かが使って伝説を作るといいと思うよ。

DAW.COM:ですね!!

Waldorf Q+
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DAW.COM:Qですね。
ハスキー:うん、3VCO+2WaveTableという
     サブトラクティブ+WaveTableシンセに
     電気式のフィルターがついたもの。

     ただ、オリジナルのQにしてもQ+にしても
     過去の日本の人々はほとんど使いこなせなかった。

DAW.COM:ですね。どうにも宝の持ち腐れ感が強いですね・・
     使い込む前に次に行く感じですか・・

ハスキー:そうだね。それではシンセの真価は発揮されないよね。
     70万円もするのにね(笑)
     サブトラクティブシンセとしても十分に使いこなす事が
     できなかったよね

DAW.COM:そうですね。当時は分かりやすいNordLeadの方が
     重用されましたもんね。

ハスキー:うん、でもQは分かれば凄いシンセ。
     16パートマルチティンバーもできるしね。
     今こそ見直されるべきシンセだね。

Waldorf MicroQ
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DAW.COM:これはQの廉価版というシンセですね。
ハスキー:そうだね。どうも違うのは、操作性という事らしく
     音源の仕様自体はQと同じもの。
     これもWaveTableシンセとして使うことができるね。

Waldorf Blofeld
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DAW.COM:これはまさしく現代のハードのWavelTableシンセの
     決定版ですね。
ハスキー:そうだね。内容はMicro Qと同じ。

Waldorf Largo
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ハスキー:これはいいよ。究極のWaldorfシンセ!
     Qの内容をVSTiで分かりやすく表すと「こうなる」というシンセ
DAW.COM:見るからに太い音が出そうですね。
ハスキー:そうだね。分かりやすく、性能の良さを伝えてくるUIだね!
     これはもう名前通り絶対に使って行きたい傑作シンセ!!

Waldorf PPG3.v
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Waldorf Nave
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ハスキー:新しいPPGとその続編的シンセ
DAW.COM:そうですね。まだまだ未知数ですね
ハスキー:うん。またいろいろ活用できそうなシンセだね!!

WaveTableではないけれど、Waldorfで有名なソフトシンセ


Waldorf Attack
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Waldorf D-Pole
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Waldorf A1
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DAW.COM:このあたりも定番シンセやプラグインエフェクトですね。
ハスキー:そうだねWaveTableではないけれど
     サブトラクティブにもWaldorfの個性が出ているよね。

他のWaveTableシンセ


VirusTI
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DAW.COM:VirusTIもWaveTable出来るのですか?
ハスキー:うん、実は出来る仕様(笑)
DAW.COM:ええ~
ハスキー:深く使い込んでいけば、VirusTIって
     出来ないことがあまり無いシンセだと分かるよね。
     無理なのはSuperNaturalのSN-Aとかそういう類のものかな。

DAW.COM:それなりに値段で性能やカッコ良さが保証されている?

ハスキー:そうなるね(笑)TIはデザインもカッコイイし
     高級シンセに相応しい仕様だよね。

Native Instruments Massive
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DAW.COM:実はMassiveもWaveTableシンセですね。
ハスキー:うん、ウェーブスキャン=WaveTableだね。
     ただ、SAW⇔PLUSEのように二つの波形の間だけを
     使うテーブルが豊富な事が違う点だね。

DAW.COM:なるほど・・!勉強になります!!
     サブトラクティブとして世間的には認知されても
     それだけではないという事ですね!

ハスキー:そうだね!まだまだ可能性のあるシンセだね。

KV331 Audio SynthMaster
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ハスキー:もはや何でもありのシンセマスター(笑)
DAW.COM:そうですね。WaveTableまでついてますもんね。

ハスキー:ただ、Tableの内容が、Massiveもそうだけど
     Waldorfとは違うものだから、またそれはそれで
     違う音が出るよね。

DAW.COM:なるほど。相当な可能性のある傑作シンセということですね。

Wolfgang Palm PPG WaveGenerator
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Wolfgang Palm PPG (iOS)

DAW.COM:無償のPPGがありますね。WaveGeneratorの機能限定版です。
ハスキー:そうだね、このWaveGenerator自体が
     まだまだ未知なシンセだね。

Xfer Serum
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ハスキー:これは今の流行のウェーブテーブルシンセの代表だね。
     もはや決定版と言っていい内容。
DAW.COM:視覚的にウェーブテーブルが理解できるのは
     心強いですね!
ハスキー:そうだね。いままで、「WaveTable・・??って難しい!!」
     という人たちに向いているね。

Studiologic Sledge
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DAW.COM:Sledgeですね。これはあまり人気が出ませんが・・
ハスキー:うんうん。まず使う人たちが問題だったね。
DAW.COM:確かに・・単に細い音を鳴らしただけですからね・・

ハスキー:そうなるね。ただ、2.0に入れ替えて
     これから新しい使い方で復活するシンセ。
     でも持つべきはやっぱり古い人だけでなく
     新しいアーティストが持つべきシンセ

DAW.COM:そうですね!それが絶対の正義という気がします!

ハスキー:うん、そう正しい正しさというものだね。
     ただ、WaldorfのQ系のWaveTableシンセの構成と
     違う部分を理解して使うべきだと思うね。

     少なくともMoogではないから。もっと別の使い方を
     してこそだと思うね。なら今度出るJD-XAの方が
     よほどMoog的だもんね(笑)

DAW.COM:うーん深い・・!

Waves Codex
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ハスキー:これはSERUMの対抗馬。でもいいよね!
     これは好感が持てるなかなかの傑作シンセ。
DAW.COM:特にステップシーケンサーが今風ですね

ハスキー:そうだね!それを個性として使っていくべき
     面白いシンセ。やるじゃんWaves!という感じのシンセ


マルチ音源の中のWaveTabelシンセ


Steinberg HyperSonic
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ハスキー:HyperSonicの中にも実はWaveTabelシンセが
     実は入っていて。結構重宝する内容(笑)

DAW.COM:それは意外ですね(笑)
ハスキー:でもまあ、いまとなっては手に入らない
     貴重なソフトシンセだね。

MOTU MachFive3
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ハスキー:予想外のパワーアップを果たしたMachFive3
DAW.COM:これは相当に、凄いですね。
ハスキー:だね、WaveTabelシンセもついているしね
     Digital Perfomerを使う人々だけでなく
     Macを使う音楽クリエイターにはおススメの内容。

装いも新たに蘇ったPPG Wave 2.2V


Waldorf Edition2

ハスキー:これは面白いね!過去のPPG Wave 2Vなどが
     新しいルックスになり蘇ったシンセ
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DAW.COM:なんだかまた新しい伝説が作れそうな内容ですね!

ハスキー:うん、この新しい見た目はPPGにしてもAttackにしても
     D-Poleにしてもカッコイイね!



オーディオシンセでもWaveTableシンセを再現


UVI WaveRunner
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DAW.COM:これは?
ハスキー:WaveTableシンセをオーディオシンセで再現したもの
     実際のWaveTableの機構はもっていないというものだね

DAW.COM:なるほど。

ハスキー:うんうん。そこからいろいろシンセ的な機構を使って
     シンセとしてまとめたというものだね。
     だからたくさんディスク容量が必要。
     でもMicroWaveXTとかは面白いね

DAW.COM:そうですね!いまはもうなかなか手に入りませんからね。

見直されるべきソフトシンセ


Steinberg PLEX
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ハスキー:これも、デザインしたのはPalmという伝説のソフトシンセ
     リ・ストラクチャーシンセシスという不思議シンセ
DAW.COM:奇抜ですね

ハスキー:うんうん。ただ使い方が分かるとかなり
     優秀なシンセという事が分かってくるね。
     今現在、2.0になっているけれど使ってみるといいかもね。
     ある種のコツが分かると、なかなか使えるシンセ

DAW.COM:うーん気になる無いようですね(笑)
ハスキー:そうだね(笑)


勘違いの雑誌に、重大なミスを早めに正してほしい。


ハスキー:他誌で、さもマアチュアのようにインタビューを受けたことがあると
     でもそのときイロメロミックスのサウンドデザイナー

DAW.COM:れっきとしたプロですね。しかしアマ、セミプロだからと
     そのアイデアや功績をパクっていい理由にはなりませんね
     音楽の世界のモラルとして、誰が考えたかは明確にされる
     べきですね。それこそ古代さんのアクトレイザーのように。

ハスキー:だよね
     それが世界最初のソフトウェアベースのDAWスタジオの
     発表だもんね。私は、モラルがあって
     むしろフォロワーとしてなら真似されるのを許しているほう。

DAW.COM:過去のメディアの記録にきちんと記事が残っている
     状況ではどうにもなりませんね
     ネット上のコンテンツも完全には消えてはいませんからね。

     勘違いを早めに正してほしいですね。勘違いの雑誌には
     別にその雑誌の社員になったわけではありませんし
     たとえ社員であっても暴行による学術上の功績の窃盗は
     追求されるべき重大な不正
です。

ハスキー:そうだね。そもそも大きなミスをしているのも分からないしね

DAW.COM:確かに以前、「AERAは騙されない」とありましたが
     DAW.COMもやはり騙されないということです

ハスキー:そうだね(笑)ドワンゴ内部にも嫉妬から
     認められない人々がいるみたい

DAW.COM:でも認めてほしいですね(笑)
     もうTRANCE HEAVENに入った時点で
     何もいってはいけないですね。
     その中でも「一番いい曲」が、歪曲されない「正しい評価」です。

ハスキー:まったくだね。

DAW.COM:エースオブベースを認めなかった男どころじゃないですからね
     こちらから見てもまったく才能の無い人だとわかります。
     プロ平均を下回る凡庸な作曲家を、嘘で天才と褒め湛えたり。
     許せませんね!

ハスキー:そうだね(笑)ピカソの師匠は負けた時に潔く筆を折った
     ならそれにちなんで、あとは「趣味として」、
     または鍵盤演奏でがんばるしかないよね

DAW.COM:筆を折った時点で、ハスキーさんが最高の天才
     そっくりそのまま音楽を聴音で再現できる
     いわば音楽のピカソという事ですよね。
     態度でそう認めてしまっています。

     でも世界一になれないから止めるというのも
     うぬぼれが過ぎると思うんですよね

ハスキー:うんうん、二番でも三番でも本当は価値があるよね。

DAW.COM:ですね、一番じゃなければは、誇大妄想といったところなんでしょうねー。

ハスキー:でも私の本当の師匠はバークリー卒の超人なので。
     また、何度でも学びなおしてほしいなあと

DAW.COM:そうですね。そうすれば才能が無いのも治るかもしれませんね。

ハスキー:でもね世界のギフテッド事情からすれば
     まあ絶対に勝てない。

DAW.COM:ええ!

ハスキー:でも、普通に考えてみても、
     世界に、できる天才がBTなりアーミンなりいるなかで
     その天才たちが褒められたら苦しいとかいうのは
     余程の誇大妄想なんだよね。

DAW.COM:確しかにそうですねー

ハスキー:まず初心者の時に、一番上を見たりして悩むっておかしいよね

DAW.COM:そうですね。普通は初心者やセミプロ時代はただ
     上手になっていくことだけを考えて
     上手な人を尊敬するものです

ハスキー:そうだね。多くの上手なプロたちのほとんどはそう

DAW.COM:そうですね、もっと謙虚に生きていほしいですね。

ハスキー:だね。

小説SIFの話


DAW.COM:ついにまた神器らしきものが出てきましたね?

ハスキー:うん、いわゆる神格武装(笑)

DAW.COM:それって別の話にある

ハスキー:うんうん境界線上のホライゾン(笑)
     でもほら?やっぱり特殊能力なかったら
     「アイテムでどうにかする」っていう発想が
     面白いかなと(笑)

     とある科学にはアイテムっていうチーム
     あるくらいだからね

DAW.COM:浜面さんですね(笑)

ハスキー:うんうんでも、アイテムの戦い方は正しい(笑)
     もはやSIFとはあまり関係無い話(笑)

DAW.COM:そうですね(笑)でも現実には
     そんな都合のいいアイテムないじゃないですか?

ハスキー:まあそうだね(笑)まあそれに近いもので
     がんばれってことだと(笑)

DAW.COM:なるほど!それではありがとうございました!!

  • 最終更新:2015-03-04 12:54:09

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